世界で最もシェアが高いメール配信システムの統計によると、メール開封率の平均値は21.33%。
約5通に1通のメールしか読まれないといません。この数値、業界によっても変わってきます。
業界ごとの平均値をご紹介した上で、メール開封率を上げるためにやったほうが良いこと3つと、やってはいけないこと、お伝えしていきます。
わたしは現在、メールマガジンを使ってビジネスを運営しています。
実際のメルマガ配信の経験をふまえた上で、役立つ方法ご紹介します。
業界ごとのメール開封率の平均
世界で最もシェアが高いメール配信システムMailchimp(メールチンプ)は、毎月何十億ものメールを送信しています。
登録者が1000人以上いるメルマガに絞って、メール開封率の調査を行いました。
業界ごとの結果は、次のとおりでした。
【業界ごとのメール開封率(抜粋)】
開封率 | クリック率 | |
---|---|---|
ビジネス・金融 | 21.56% | 2.72% |
コンピュータ・エレクトロニクス | 19.29% | 2.08% |
コンサルティング | 20.13% | 2.49% |
Eコマース | 15.68% | 2.01% |
エンターテイメント・イベント | 20.51% | 2.36% |
政府系 | 28.77% | 3.99% |
マーケティング・広告 | 17.38% | 2.04% |
非営利 | 25.17% | 2.79% |
不動産 | 19.17% | 1.77% |
レストラン | 19.77% | 1.34% |
ソフトウェア・アプリ | 21.29% | 2.45% |
宗教 | 27.62% | 3.16% |
参考:Mailchimpブログ “Email Marketing Benchmarks and Statistics by Industry“
【Eコマース】や【マーケティング・広告】は、開封率が低めな一方、【政府】【宗教】【非営利】あたりは開封率が高めという傾向が見てとれます。
内容によりますが、確かに、【政府】【宗教】【非営利】は、「読まなきゃダメなメール」って感じがしますよね。
なお、最初に書いたとおり すべての業種を合計した平均値は、21.33%となります。
メール の開封率を上げる方法
ご紹介したメール開封率の平均値、いかがですか?
わたしは「それぐらいかな」といった印象です。ただ わたし自身のビジネスでは、最初の5通のメールは51.90%、そのあとは35~45%程度。時々60%近くになります。
平均と比べると、なかなか良い数値を維持できているかなと思います。
どのようにメールを使っているか、詳しくは 下記でご紹介しています。
こういった数値でメルマガを配信している経験から、開封率を上げるために大事なことをお伝えします。
それは、以下の3点です。
- ターゲットの興味に絞った内容にする
- ターゲットがメールを読んでくれる日時に送る
- メールを読みたくなるような件名にする
ひとつずつ、解説していきますね。
ターゲットの興味に絞った内容にする
たとえば、オフィス街にある居酒屋さんが、【限定1週間・飲み放題キャンペーン】をお知らせするメールを配信するとします。
このメールは、その居酒屋さんにくる可能性の人、お酒を飲むのが好きな人に送らなければ、意味ないですよね。
メールを送る相手が、この条件を満たしているかを考える必要があります。
相手の興味に合わないメールを送り続けると、メルマガが読まれないばかりか、解約されてしまう危険性もあるので、要注意です。
ターゲットがメールを読んでくれる日時に送る
ふたつめのポイントは、メールを送る曜日や時間帯です。
先ほどの オフィス街の居酒屋さんのキャンペーンメールの例でいえば、このメール、土日の昼間とかに送っても、効果がなさそうですよね。
会社帰りに立ち寄ってくれることを見込んで、夕方とかが良いかと思います。
ただ、配信日時については実際にテストしてみないと、ハッキリしたことは分かりません。
最初はあたりをつけてメールを送り、開封率が悪ければ、時間帯を変えてみるのが良いかと思います。
このあたりは、テストして実際の数値を見るのが大事です。
メールを読みたくなるような件名にする
みっつめのポイントは、件名です。
再び、オフィス街の居酒屋さんの【限定1週間・飲み放題キャンペーン】の例で説明します。
このキャンペーンをお知らせするメールの件名ですが、下記2つのうち、あなたなら、どちらが良いと思いますか?
すでにお察し頂けているかもですが^^;
ひとつめの件名は、悪い例。ふたつめの件名は、良い例です。
2つの違いは情報を具体的に入れたかどうか。そして、興味をかきたてる工夫をしたか。
2つ目のメールは【1週間限定】として情報を明確にし、さらに【あの高級日本酒】として興味をかきたてています。
こんなふうに件名を工夫することで、読者さんに「メール読んでみようかな」という気持ちにさせることができます。
件名は、他にも色々と工夫ができます。
「開封率がイマイチ」と思っていたら、ぜひ、件名に手をいれてみてくださいね。
メールの開封率をあげようとするとき、やってはいけないこと
メールの開封率アップのコツ、いくつかお伝えしました。
最後に、「やってはいけないこと」をお伝えしますね。
それは、「件名を盛りすぎないこと」です。
え、先ほど件名を工夫したほうが良いと言ったのに!
と思われるかもですが。実は件名は、諸刃の剣 だったりします。
興味が湧きたつ件名はメール開封率アップに直結しますが、ただ反面、実際のメールの内容が件名とズレていると、読者さんをガッカリさせてしまいます。
たとえば 先ほどの居酒屋さんのキャンペーンの例でいえば、
と件名に書いておきながら、高級日本酒が飲み放題メニューの中になかったりしたら、どうでしょう。もしかしたら、
う、だまされた!
もう、このメルマガ読むのやめようかな。
と思う人もでてくるかもしれません。
そんなことにならないよう、メールの件名は盛りすぎるとキケン、ということを、ぜひ、覚えておいてくださいね。
さいごに
メール開封率の平均値や、開封率アップのコツ、そして やってはいけないことをお伝えしました。
「良さそうだな」と思ってもらえることがあれば、どんどん取り入れていってくださいね。
また最初は難しいかもしれませんが、数か月続けていくうち、きっと、書き方が身についていきます。
わたしのほうでは、MailChimpを使ったメルマガコンサルティングも実施しています。お問い合わせフォームより、ご連絡ください。